◆9999年12月31日 鉄くずの雨
暗い廃墟の底の底
いまにもつぶれそうな小屋の中
ミオンは目を覚ました
ここがどこで
なぜ自分がこんなところにいるのか
何もわからず、とまどい震えている
わたしの姿を見つけると
何か懐かしいものを感じ取ったのか
安心したようについてくる
ここから連れ出してあげよう
小屋の外は無慈悲な世界で
ミオンはすぐに瓦礫の影に押しつぶされてしまうだろう
だけどわたしならその影を祓える
ミオンを上へ 上へ 導いていく
わたしにはこの子を連れていく理由があるから・・・