『ロゼと黄昏の古城』 クロスレビュー情報!

殿堂入りシルバー 「週刊ファミ通」2016年5月5日号(4月21日発売)の新作ゲームクロスレビューにてシルバー殿堂入り!! 『htoL#NiQ -ホタルノニッキ-』と同様に、ディレクターの古谷優幸氏による独特の世界観が特徴的な作品。かわいいキャラ+残虐な表現というテイストも健在。モノトーンを主体とした不気味な世界を探索する内容は、『LINBO』を彷彿させる、雰囲気ゲーとしての魅力がある。少女と巨人が力を合わせて道を切り拓く展開や、血を吸ったり、分け与えたりして時を動かすギミックに独創性を感じました。乱舞吉田 7点 さまざまな物の色と時間を奪うことで、対象を空中に停止させるなど、ちょっと変わったギミックがおもしろい。謎解きは、やれること自体はさほど多くないが、けっこう悩まされる、歯応えのあるバランス。詰まった際にノーヒントなのが少々きびしめかな。キャラはかわいらしいが、残酷な描写のある独特な世界観は好みが分かれそう。マップ画面から各エリアに瞬時に移動可能で、探索はスムーズ。ジゴロ☆芦田 8点 独特な雰囲気が突出しています。生気のないセピア色の世界を鮮血で制御するなど、その表現は感覚に訴えてくるものが。謎めいた世界には、どことなく愛も感じられます。一方で、アクション要素もパズル要素も難しく、初見では避けられない罠が多い展開は、自由度の低さや操作性と相まってストレスに。低めの価格帯ながら、若干割高な感も。一度は見ておきたい個性を放っているだけに、惜しい。くしだナム子 8点 無残な”死”から、何ごともなかったかのように復活するゲームプレイの流れさえも耽美的に取り込んだ物語世界は、まさにゴス系。ふたりのキャラを切り換えながら難所を突破していくパズル要素は、変更のタイミングなど、リアルタイム操作が思いのほか重要です。方向転換時の挙動など、操作面で細かい不満があるものの、本作はそういうものと納得させられる、ムード作りの巧みさが上回っています。戸塚伎一 8点