もし伝わりにくければすみません。
私が幼稚園に通っていたぐらいのころなのですが、
よく夜遅くまで祖母の部屋で遊んでいると、「なんとか」がくるぞと母に怒られていました。
その「なんとか」とは本当になんとかという名前ではなくて
私がその名前を忘れてしまっただけなのですが、
幽霊か鬼かそういったもので私も何かは知りませんでしたが
すごく怖いものだということは覚えています。
私の家は2世帯住宅で祖父母の住む棟と両親と姉、私が住む棟に分かれており、廊下でつながっていました。
食事などは私たちの住む棟で祖父母も摂っていましたが、両親も姉も帰りが遅いので私はよく祖父母と祖父母の部屋で遊んでいました。
日中はよく遊んでくれるのですが、日が落ちると食事の支度もあり祖父母は離れてしまうのですが、私は一人で祖父母の部屋で遊ぶのが好きでした。
日が落ちるまで遊んでいてはよく怒られていたのを覚えています。
怒り方もご飯ができたからとか暗くなったからとかありましたが、
その「なんとか」が出るからと怒られる部屋は祖母の部屋と祖母の住む棟の温室だけでした。
遊んでくれるのが主に祖母だったことと、
温室は壁際の戸棚に大量の古い人形が飾っていたこともあり怖くて、
私は祖母の部屋で遊ぶことが多かったです。
その「なんとか」はどうやら日中には活動しないらしく日中に怒られることはありませんでしたが、
時間に限らず日が落ちると活動するらしく日が落ちるとすぐ母が怒りにきました。
ここまで書いておいてなんですが、私は祖母の部屋でその「なんとか」に遭遇したことも怖い出来事があったこともありません。
しいて言えば私の住んでいた棟の洗面所で入り口の天井近くから横から覗く髪の長い何かや廊下の曲がり角に髪の束を見たぐらいで後は何もなかったんです。
家は私が小学生の時に建て直してしまいもう当時の家は残っていません。
成人して、当時母に怒られたことを思いだし「なんとか」についてたずねてみたことがありましたが、
母にはなにそれと言われ覚えていない様子でした。
祖父母や姉には「なんとか」について怒られたことはなく、
聞いてみてもわからない様子でした。
今思えば両親は共働きで、特に母は医療関係だったこともあり帰宅は大体夜遅くなのですが、
その「なんとか」について怒りにきたのはいつでも母でした。
「なんとか」とはなんて名前だったのかいまだに思い出せずにいます。