殿堂入り ゴールド 「週刊ファミ通」2016年3月3日号(2月18日発売)の新作ゲームクロスレビューにてゴールド殿堂入り!!
乱舞吉田 9点 『リンダキューブ』や『俺の屍を越えてゆけ』などと度結おうに、"限られた時間の中で何をするか?"がプレイヤーに委ねられる、桝田省吾氏の作家性が色濃く出た作品。時間の経過で弱体化していく主人公や、魔王討伐後の世界の様子など、他のRPGとは一線を画す内容が新鮮。1周を4~5時間でプレイでき、くり返し遊ぶことでさまざまな展開を迎える作りなので、遊び応えもある。伊藤賢治氏のBGMも素敵です。 ジゴロ☆芦田 8点 勇者の能力が弱まる中で、いかに効率よく各地を回って人々の願いを叶えてあげるかなど、悩みながら薦めるのがおもしろい。周回を重ねるたびに細かい仕組みに気づいたり、新たな発見があったりすると、自然とまた別の策を試してみたくなる。ただ、周回プレイで何度も同じことをするのがわずらわしい部分もあるので、会話や戦闘の高速化など、快適に遊べる機能が用意されていれば、なおよかった。 本間ウララ 8点 1周目は手探り状態で、葬式も苦笑いものだけど、周回を重ねるうちに時間短縮のコツがわかってきて、仲間が増えたり、強敵を倒せるようになるのがうれしい。日数が進むほど、勇者が目に見えて弱くなるので、難敵に挑むタイミングなどを考えてのプレイとなり、いい緊張感が持続。あえて釣りに勤しむ、隠遁生活の選択肢もあるのもいいね。やればやるほど世界の謎が見えてきて、止め時を見失います。 ローリング内沢 8点 特異なゲーム性で、プレイヤーを選ぶ作品だと感じた。くり返し遊ぶことで、本作の魅力や本質が見えてくるが、そこにたどり着くまでのコツやゲームの流れなどがややわかりにくい部分も。とくに序盤は、プレイヤーの誘導がもう少し親切だとうれしかった。だが、発見の楽しさもあり、コツさえつかめばプレイヤーごとに幅の広い遊びが味わえる。各種テクニックや戦略性も高く、やり込み甲斐も十分。