私立百合愛学園に通う姉・マリカに憧れ、同校の男子部へと進学を決めたミナト。
「合格したことを早く姉さんに伝えたい…!」と胸を踊らせるミナトだったが、
そんな彼を待っていたのは原因不明の昏睡状態となったマリカの姿。
医師によれば「いつ意識が戻ってもおかしくない」というマリカだが、
ミナトの声掛けにも反応はない。マリカ姉さんに、何が起きたのか…。
もしかして「私立百合愛学園」で何かあったのでは?
不穏な気持ちを抱えたまま、ミナトは学園の入学式を迎えることになる。
学園の入学式当日、マリカの看病に追われその存在をすっかり忘れていたミナトが向かった先は、
なんと私立百合愛学園「女子部」の入学式。
不審者と間違われ逃げ回るミナトだが、そこに救いの手を差し伸べたのは、
入学式に参加しているはずの従妹のアキラだった。
コミュ障が故にトイレに籠っていたというアキラに助けられ、ホッとしたのも束の間。
ミナトはアキラに、代わりに入学式に出るようお願いされてしまう。
アキラに代わり、女子生徒・伊草エリカとして「女子部」の入学式に
参加することになったミナト。
しかし、入学式の最中に本物の不審者が現れ、会場はたちまちパニックに陥る。
生徒たちを守るために、ミナトが不審者を撃退した結果、
『伊草エリカ』の名は学校中に知れ渡った。
こうしてミナトは、男子部と女子部二重の学園生活を、
「ミナト」と「エリカ」として送ることになる。
「伊草エリカ」となったミナトを待っていたのは、学園を統治する4人の姫「四姫」の存在。
姉が巻き込まれた事件の真相に近づくため、自身が「四姫」となることを決意するミナトだが、
「四姫」になるには「姫選挙」に勝利し「姫」として認められることが必須だった。
入学間もない学園で、「姫」と認められるにはどうすればいいのか…。
ミナトの、「女装」を極める多忙な特訓が始まるのであった。
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次々に飛び交う野次のような台詞から求められた回答を導き出すことで、生徒たちの支持を得て勝利へ近づく。 -
「姫選挙」で勝利するには、「Girl’s Emotion Mode」というシステムを駆使しなければならない。
「姫選挙」で“勝利”するにはまず、その舞台に立つ資格を得るため
「特訓」で女性らしさを磨く必要がある。
戦う相手はギャルや大和撫子、さまざまな「可愛さ」を極めた超美少女ばかり。
「ビジュアル」や「精神」、「教養」の特訓を通して、伊草エリカだけの
「可愛さ」を探していくミナト。
「姫選挙」を目指し、その先にある「四姫」を目指し、着々と特訓に励むミナトだが、
二重の学園生活は苦難とハプニングの連続。
四姫や他の生徒たちと交流を深め、時には対立し時には支え合い、
ミナトは真相へと近づいていく。
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癒やしのオーラが溢れる姫巫女・龍宮院ウラン。
彼女の膝枕で休むエリカだが、その表情はどこか浮かない様子。 -
同級生であり、ライバルでも仲間でもある姫ギャル・鬼灯リラ。
交流を深めれば深めるほど、キャラクターたちの意外な一面が見えてくる。
学園生活を楽しみながらも、学園の謎に迫っていくミナト。
しかし、真相に近づけば近づくほどぶつかる壁は大きくなる。
女装を磨き、己を磨き…、ミナトは立ちはだかる壁を乗り越えられるのか。
そして、無事、真相へたどり着くことができるのか。