魔界消滅の危機に立たされた魔王ゼタが、 全知全能の書に憑依する瞬間から、 運命は違う方向へと動きはじめます。 「コンヒャイン!!」



ゼタが肝心の呪文を噛んだことで、全知全能の書への憑依が不完全なものに― 辛くも完全消滅を免れたものの、力を回復するまでに、 膨大な時間を要することになるのでした。


1,000年の時が流れ、 何とかゼタが動くことが出来るようになったころ。 周囲の魔王たちの勢力図は、 大きな変化を見せていました。 かつてゼタと小競り合いを繰り返していた 破壊神アレクサンダーが、 一帯を制し“大魔王”になっていたのです。



アレクは尊大な態度でゼタの前に現れます。 旧年のライバルの変貌に驚き、あきれるゼタ。 アレクは、ゼタの怒りなどかまわぬ様子で、部下にゼタ討伐を命じて去っていきます。

どうやらアレクと腹を割って話すには、 いくつものマップを越えて、 アレクの城に乗り込まねばならないようです。 アレクの命を受けてゼタの前に残されたのは 年端もいかない女の子でした。



「おい、お前。親はどうした?痛い目を見ないうちに帰れ。」 ゼタは邪険に追い払おうとしますが 少女の口から飛び出した言葉を耳にして固まることになります。


「……私の名はペタと申します。  親は魔王ゼタ……あなたです。」



身に覚えのない“娘”の登場で、ゼタは大混乱。 果たしてペタの正体は?