人類が「異能」と呼ばれる超常の力に目覚め始めて約1世紀。
その力を使い社会で活躍する者もいれば、
悪用する者、制御できず暴走する者もおり、
異能使いによる事件は後を絶たなかった。
こうした事件に対応するため、国家は異能使いで構成された
警察機関である「AUT(対異常異能班)」を設立する。
しかし、それでも対処が追いつかないほど異能事件は増加していく。
そんな中、異能が発現した子供の保護・育成を名目とした
特殊学級「RAUT(予備対異常異能班)」が設立される。
この学級の生徒たちは学生の身でありながら、
有事の際は異能事件の解決に動員されることもあった。
2023年、ある事件をきっかけに異能を失った元AUT隊員が、
教師としてRAUT三〇二分隊に赴任するところから物語は始まる。