――「導力」というエネルギー技術の普及によって、 さまざまな機械技術が発達した“ゼムリア大陸”

物語の舞台となるのは、ゼムリア大陸の西部に位置する 旧き大国“エレボニア帝国”
帝国は近年、貴族の支配する旧体制を次々と廃し、 急速な近代化を進めていた。

約1年半前、“エレボニア帝国”の国内勢力は、既得権益を握る“貴族派”と、急進的に改革をおこなう“革新派”に分かれ、内戦状態に陥っていた。

帝国の名門士官学校“トールズ士官学院”の学生達は、この内戦を収めるために戦い、その中でも中心的な役割を 担ったのが、同校“特科クラス・Ⅶ組”の学生達であった。

内戦で活躍した“特科クラス・Ⅶ組”のなかでも、特に注目を 集めたのが“灰の騎神ヴァリマール”の起動者、 《灰色の騎士》“リィン・シュバルツァー”であった。

内戦により“貴族派”が壊滅したことで、内戦の勝者として 政権を握った“革新派”は、リィンの“力”と人気を利用し、 クロスベル、ノーザンブリアの支配に成功する。

学生の身でありながら、若き英雄となったリィンは、 自らの“力”が政府に利用されることをおそれて、 帝国軍への入隊を固辞。

この年、新設されたばかりの 士官学校“トールズ士官学院・リーヴス第Ⅱ分校”に、 教官として着任したところから、物語は再び動き始める。

“トールズ士官学院・リーヴス第Ⅱ分校”の 教官となったリィンは、奇しくも“特科クラス・Ⅶ組”の 担当教官となり、3人の学生を導くことになる。

だが、“特科クラス・Ⅶ組”は、さまざまな任務を遂行する “特務部隊”としても期待されており、学生でありながら 帝国で暗躍する敵との戦いに、身を投じることとなる。

リィンは“特科クラス・Ⅶ組”の学生を守り、導きながらも、 帝国各地でかつての仲間たちと接触し、帝国で暗躍する 敵の正体を探ってゆく。

果たして、リィン率いる“特科クラス・Ⅶ組”は、 熾烈な戦いのなかで、どんな真相を掴むのか――。