内戦で活躍した“特科クラス・Ⅶ組”のなかでも、特に注目を
集めたのが“灰の騎神ヴァリマール”の起動者、
《灰色の騎士》“リィン・シュバルツァー”であった。
内戦により“貴族派”が壊滅したことで、内戦の勝者として
政権を握った“革新派”は、リィンの“力”と人気を利用し、
クロスベル、ノーザンブリアの支配に成功する。
学生の身でありながら、若き英雄となったリィンは、
自らの“力”が政府に利用されることをおそれて、
帝国軍への入隊を固辞。
この年、新設されたばかりの
士官学校“トールズ士官学院・リーヴス第Ⅱ分校”に、
教官として着任したところから、物語は再び動き始める。