警視庁の地下5階。
常識では考えられない不可解な事件が記録された
ファイルの書棚が立ち並ぶ警察史編纂室。
そこが主人公・風海純也警部補の勤務先だった。
彼の仕事はオカルトじみた事件ファイルについて、
起こりえる可能性を確かめて、正しく分類・整理すること。
刑事の貫禄たっぷりだが年下の風海を階級に従って先輩と呼ぶ小暮宗一郎巡査部長と
仕事もせず一日中テレビを見ていることもあるギャンブル好きの犬童蘭子警部、
この3人が編纂室のメンバーだった。
仕事も一通り片付き、帰宅しようと警視庁のロビーに出た風海と小暮は、
そこで偶然風海の高校時代の同級生で初恋の相手『橘雪乃』と出会う。
彼女は自殺した夫の遺品を受け取りに来ていたという。
雪乃を自宅まで送ることにした風海たちは、
車内で高校時代の話から雪乃の仕事の話、夫との出会い、
そして自殺までの経緯を聞くことになった。