登場人物紹介

風海 純也

この物語の主人公。24歳。
警視庁警察史編纂室に所属する刑事。階級は警部補。
元は捜査一課のキャリア組だったが、ある怪異事件
きっかけに編纂室勤務になる。
日常に潜む闇を柔軟な思考で判断し、常識では測れない
怪異
を科学・オカルトの両面から見据えて 調査できる
バランス感覚を持つ。

国家公務員第Ⅰ種試験の合格者は警部補からのスタート。
いわゆるキャリア組。

小暮 宗一郎

風海と同じく、編纂室所属の刑事。
ベテラン刑事の風貌であるが、28歳の独身。
階級は巡査部長。
体育会系で階級を重んじ、年下である風海を『先輩』と
呼ぶ。
柔道三段、剣道三段、空手二段の熱血漢だが、血や
怪談話が大の苦手
である。

犬童 蘭子

警察史編纂室のヌシ。怪しげな大阪弁をあやつる。
階級は警部。風海純也たちの上司である。
普段は、仕事もせずTVを観ているか、
公営ギャンブルへ出かけてしまうような自由人。
しかし、ごく稀にオカルトに対する博識ぶりを
披露したりと、とにかく公務員とは思えないほど
謎の多い人物である。

賀茂泉 かごめ

警視庁科学捜査研究所プロファイリング研究チームに
所属。24歳。
中学卒業後、渡米し、飛びぬけた知性
プロファイリング技術を習得。
20歳にして大学を卒業し、FBI入りを希望するも
国籍の壁から断念。
警視庁に入庁以来、短期間に数々の難事件の解決に
携わる。現在、階級は警部補。
毒舌で高飛車で自分勝手だが、自覚は皆無。
科学を妄信しており、オカルトを真っ向から否定
しており、何かと風海に突っかかってくる。

式部 人見

鴨根大学付属病院の監察医にして、同大学の助教授
として法医学を教えている。
霧崎とは大学時代からの友人だが、対照的なオカルト
否定派

己の信念を曲げず、怪異にも現実的な理論で
アプローチする姿は、編纂室の捜査にも少なからず
影響を与えている。
過去に怪異事件を体験し、心と体に大きな傷を受けた
らしいが、本人は決して語ろうとしない。

霧崎 水明

都内の三流大学・須未乃大学で講師を務める民俗学者。
都市伝説やオカルトにおける知識はかなりのもので
怪異事件の解決の糸口になることも多々ある。
中学生のときに両親を失って以来、父親の親友だった
風海純也の父の家で生活を共にする。
純也にとって実の兄同然の存在
長年追いかけている事件があるようだが、本人は口に
しようとしない……。

間宮 ゆうか

霧崎が講師を務める須未乃大学の学生で勝手に助手を
名乗っている自称・オカルトジャーナリスト
『狗山女学校神隠し事件』の生き証人でもあり、事件を
きっかけに超常現象に強い興味を持つようになる。
怪異事件の正体を解き明かすことに迷惑なまでの情熱を
燃やし、その行動力は常に編纂室のメンバーの手を
焼かせる。
本人のやる気に反比例し、霊感は全くの0