日々の雑務に勤しんでいた警視庁編纂室のもとに、
行方不明人の捜査依頼が舞い込む。
依頼者は峰岸さおり。
探して欲しいのは中学生になる娘【峰岸紫音】だという。
紫音の友人から、紫音がよく高級ブティックに顔を出していたことを知り、
編纂室の面々は紫音の失踪が【K*オルレア】という
高級ブティックを来店した前後であることを突き止める。
【K*オルレア】の店長【高嶋紅】に頼み、
店内の監視カメラの映像をチェックしてみると、
確かにビデオには試着室に入った紫音の姿が映っていた。
しかし、ビデオの中の紫音はその後試着室から出てくることは無く、
服だけを残して忽然と姿を消してしまう。
試着室から紫音が消えたのか、それともビデオに細工がされているのか。
困惑する一同の前に、さらに奇妙な情報がもたらされる。
現在【 K*オルレア】が建っている場所に以前あったブティックでも、
試着室に入った客が行方不明となる事件が複数発生していたというのだが――。