100人以上の死者を出し、
国中を混乱に陥れた連続殺人鬼『八ツ裂き公』。
その凶行を止めるため、
優秀な探偵のみで構成された組織『探偵同盟』は、
選りすぐりのメンバーによる合同捜査を決断した。
同じ頃、
探偵に憧れる平凡な男子高校生『北條和都』は、
謎の男『老師探偵』の導きにより、
探偵同盟の本部がある離島へたどり着く。
島で憧れの探偵同盟と出会い、
興奮を隠せない和都。
しかし、探偵たちから
「お前が八ツ裂き公ではないか?」
と疑いをかけられ、言葉を失った。
島には既に
『八ツ裂き公』が潜入しており、
多くの探偵が殺されてしまったというのだ。
自身の疑いを晴らすため、
和都は探偵同盟のリーダー
『理想探偵』と共に、
島の捜査へと動き出す。
生き残った探偵は14人。
この中に──
『八ツ裂き公』がいる。
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探偵同盟
100人の探偵で構成される国家公認の探偵組織。
個人・企業・警察・行政の区別なく依頼を受け付けており、依頼内容に応じて適任と判断された探偵が派遣され、日々膨大な事件の解決に当たっている。
事件を解決すると担当した探偵には報酬が支払われ、『探偵序列』に変動が生じる。 -
探偵序列
『探偵同盟』に所属する探偵たちの序列を示した数字。
各探偵の実績に基づいて順位が付けられており、上位であればあるほど解決難度の高い事件を割り当てられる。
この序列には探偵というエゴイストの集まりにおいて必ず起きる、意見の衝突を避ける、という意図が存在し、探偵同士で意見が衝突して議論が平行線となった際には、明確な証拠がない限りは序列が上の者の意見を優先しなければならない。 -
モルグ島
物語の舞台となる絶海の孤島。 殺人鬼『八ツ裂き公』への対策会議のため、探偵同盟の本部に集まったメンバーたち。
しかし、探偵同盟の中に紛れ込んだ『八ツ裂き公』によって、多くの探偵や探偵同盟本部の職員たちが殺害されてしまう。
外界との連絡手段も断たれた孤島で生き残ったのは……14人の探偵。
探偵同盟に待つのは生還か、全滅か。
探偵同士で協力し合い、『八ツ裂き公』の正体を解き明かさなければならない。 -
八ツ裂き公の罠
モルグ島には八ツ裂き公の仕掛けた罠が張り巡らされている。
探偵同盟の本部棟や、無能探偵たちが調査の拠点とした洋館も安全ではないようだ。
助けの来ない孤島の中、探偵たちは時に協力し、時に互いを疑いながら捜査を進めなければいけない。
14人の中に潜んだ裏切り者を探し出し、最悪の惨劇を回避しよう。 -
八ツ裂き公
「エンタァァァァァアアアア!!!!!!
テェェェイメェェェンッッッッ!!!!!」
『エンターテイナー』を自称する狂気の殺人鬼。
2人の男性が惨死する光景をリアルタイムで配信したことを皮切りに、半年間で100人以上を殺害したと言われている。
必ず二人同時に殺していくこと、犠牲者の持ち物に何かしらの形で『八ツ裂き公』のアイコンが遺されていることが特徴で、一連の犯行は『八ツ裂き公事件』と称されている。