Z/X 絶界の聖戦

加賀編

スティーブ・シバヤ CV:勝杏里 26歳 国籍:南アフリカ共和国 多国籍複合企業KORTに所属する研究員。 将来を嘱望される若きエリート研究員だが、最近では自社の利益を最優先するやり方に疑問を抱いている。 ひどく臆病な性格をしており、己の行動や決断になかなか自信を持てずにいる。 また、生粋の科学者でありながら信心深いという面を持つ。 『できるできないの問題じゃない……知っておかなきゃならないんだ。知らなかったじゃ済まされないんだよ』 BP(ブラックポイント)の発生とデバイスの誕生は、人類に莫大な恩恵をもたらした。 デバイステクノロジー。 異世界から持ち出した様々な物質を利用した新技術の総称だ。 現在、デバイステクノロジーは巨大企業KORTによって独占され、そこには最先端を目指す世界中の技術者たちが集ってくる。 KORT南アフリカ支社――。 デバイスの技術開発に従事する若き研究員スティーブもまた、熱意と憧れを胸にKORTの研究職についた者の一人だった。 KORTの研究員たちを集めた巨大学術都市の中で、スティーブはいつもと変わらぬ順風満帆な研究生活を送っていた。 上司からある辞令が下る、その時までは――。