『勇者死す。』が発売間近!! このコラムが掲載される頃にはPSストアで体験版の配信も始まっているはずだ。ぜひダウンロードして遊んでほしい。
『勇者死す。』は、命を賭して魔王を倒した勇者がいまだ問題が山積みの戦後世界を旅するRPGだ。神様に与えられた旅の猶予は月曜から金曜までのわずか5日間。その間にも勇者の体力は死に向かって刻々と減っていく。月曜には一撃で倒せた魔物にさえ水曜あたりからは苦戦する。途中で新たなメンバーをパーティに加えて戦力の低下分を補わなければ、5日間すべてを有効活用するのは難しい。
というわけで、今回は勇者のパーティに加えることができるヒロインたちを戦力面で分析する。彼女たちの設定については『勇者死す。』の公式サイトに転載された本コラムの7~11回をご覧あれ。
“ダメージソース”というゲーム用語がある。正式な英語かどうか知らないが、敵に大ダメージを与えられる技、武器、キャラなどを意味する。ここでは水曜以降、勇者の代わりに敵に有効なダメージを与えられるふたりのキャラを紹介する。
まずは穴民(あなたみ)の若きリーダー、ナオミ。巨大なハンマーから繰り出す一打の重みは勇者の剣に匹敵する。武器の重さゆえやや動きが遅いが、スピードを上げる魔法やアイテムで支援すれば万全だ。また火属性が強い体質なので青い(水属性)モンスターの攻撃で思わぬダメージを食らうこともある。だがHPが十分に高いので致命傷には至らない。
ふたり目は森人(もりびと)の戦士、リュー。ナオミに比べて単発の一撃は軽いが、行動の早さと連続攻撃で見劣りはしないだろう。さらにダンジョンの特性に合わせて属性が異なる弓を使い分ければ目を見張るダメージをたたきだす。
この世界でメリーアンだけが火水風3系統の攻撃魔法を自在に操る。自称天才科学者はダテじゃない。赤い(火属性)モンスターには水の魔法、青い(水属性)モンスターには風の魔法、緑色の(風属性)モンスターには火の魔法がおもしろいほど効く。メリーアンのMPは驚異的な量だ。魔法を湯水のごとく使ってもMPが尽きることはそうそうない。ちなみに火水風の三すくみの関係は間違いやすいので、とりあえず「水をかけて焚き火を消す」イメージだけ覚えておこう。
サラは、個人単体とパーティ全体、その両方とも最上級の治癒魔法を修得している。サラがパーティにいれば彼女ひとりに回復は任せていい。注意点はふたつだ。サラのMPは豊富なので惜しまず体力の回復は常に早めに心がける。マーナ教会のシスターであるサラは水属性が強い。ゆえに緑色(風属性)のモンスターの攻撃に弱い。強力なボスに苦戦を強いられているときでもサラがいるかぎり立て直しは可能だ。サラを守りきれば勝機はある。
ビビの長所は俊敏さだ。彼女自身には際だつ攻撃も回復のスキルもないが、行動の順番はどんどん回ってくる。ゆえにビビがパーティに入ったときはさまざまなアイテムを携帯し、その場の状況に応じた攻撃や回復のアイテムを使わせる。
ビビの活躍の場は戦闘だけではない。行商人のスキルを活かしどこでもアイテムの売買ができる。さらに彼女だけが持つ“トビューン”という転移魔法の行き先は街だけでなくダンジョンまでもカバーしている。余命5日間の勇者にとって移動時間の節約は何よりありがたい。ビビを早いうちに仲間にすればできることが一気に増える。
トーマスはゲームスタート直後に仲間になる爺さんだ。最初は勇者とトーマス、二人組みのパーティになる。執事であるトーマスは一応のことは何でもこなせる。逆に言えばすべての能力が中途半端なので4人目の仲間候補が現れたらお払い箱になる可能性が高い。
パーティから離れたトーマスは、パーティの補欠要員として王都グランダムの道端でひたすら待機している。たまには優しく声をかけてあげてほしい。